橘舎とは

2015/9/24

はじめに

人生とは自分の意思とは、異なるエネルギーに時々導かれることがあります。
3.11がきっかけとなり、放射能汚染が進む東京を離れて、2012年の秋に明日香村に移住しました。
実はその半年前の5月、金環日食の時に初めて明日香村を訪れました。柑橘系の香りに包まれた村を歩き、橘寺から見渡す風景が何とも心地良く感じました。
東京に戻り、直ぐに明日香村をリサーチ。衰退しているこの村の再生は「聖徳太子の社会的活動」と「橘」がキーワードになると気が付きました。
明日香村再生のビジネスモデルをひとりで構築し、その半年後には「飛鳥人」になっていました。

このプロジェクトは、その時から始まっています。

 

橘舎 代表 建入一深(tachiiri hitomi)

経営コンサルタント アッシュインターナショナル代表取締役

「行動しなければ、始まらない!」

民放のアナウンサーからフリー。日経新聞、日経サイエンスのメディアミックスなどを担当後、渡仏留学。
カンヌ在住、ジャーナリストとして活躍。帰国後、「1/f ゆらぎ理論」で会社設立。経営コンサルタント会社 アッシュインターナショナル設立。

創業から大企業支援、文科省の宇宙開発関連まで携わる。全国行き尽し、海外は90か国以上周遊。

講演・執筆多数。長年、大学院で起業論を講義しながら、2012年 サイバー大学 世界遺産学部世界遺産学科卒業。

古代ガラス製作インストラクター

★奈良県との縁は、フランスから帰国後、正倉院(螺鈿紫檀五絃琵琶)図書カードのCFモデルとして出演

 

アクションプログラム

その1.なぜ、明日香村で「橘」なのか?

明日香村の中央に位置する橘寺は、厩戸皇子こと聖徳太子の生誕地といわれている場所です。
もともと父親の橘豊日尊(たちばなのとよひのみこと)の住まいでした。後の用明天皇です。
境内には40本ほどの橘があり、明日香村の村花が「橘」でした。柑橘系の小さな実は食用ではなく、昔から皮を生薬として使ってきました。
しかし、すっかり、明日香村では忘れ去られていたのです。
この橘に着目してみると、驚くほどの歴史的背景がありました。
皇族など一部の人だけが口にできた橘は、食べるところがない小さな実で農家も手を付けなかったのです。

アイデア次第の橘は、加工食品から香りや化粧品、医薬までも作れるという、大きく夢が広がるモノだったのです。

 

不老不死の橘

垂仁天皇が家来の田道間守(たじまもり)に常世国に遣わし、ようやく持ち帰ったのが“ときじくのかくの木実(このみ)” “非時香実” “非時香菓”、これが橘です。
生薬の橘皮(きっぴ)で知られていますが、苦みがあるため薬だけでなく、お菓子としても食されました。
今日、和菓子屋が橘のお菓子を作りたがる所以は、ここからきています。

ちなみに、「なら橘プロジェクト」が大和郡山を中心として同時期にスタートしていますが、コンセプトは異なっています。
古事記や日本書紀にも記されている橘ですが、万葉集には70首ほど詠まれています。
古からの明日香村という特殊な地域に象徴する「ブランド」にはぴったりの橘です。
生薬としてはもとより、中国最古の医学書「黄帝内経」の中に“橘井”という記述があります。
井戸の水と橘の葉で多くの命を救い、そこから、名医のことを“橘井”と呼ぶようになったのです。
この橘の葉の成分がマウス実験では、制癌作用があることがわかってきました。

 

その2.自然の中で真の教育を!

「世の中が飽和状態になった時こそ過去に学べ!」と考えています。飛鳥時代の歴史的背景から何が学べるか。
「聖徳太子伝歴」によると、日本の社会救済事業家として最初に登場するのが聖徳太子です。
まさに、今、日本が求めるソーシャルアントレプレナーです。
推古天皇の摂政で冠位十二階や十七条憲法を定め、遣隋使を派遣するなど大陸の文化を大いに取り入れた人です。
また、仏教を厚く信仰し、戒律の道場で教えを興す「敬田院」、貧窮孤児の住まいとして「悲田院」、身寄りのない病人を療養させた「療病院」、薬草を栽培し病人に施す「施薬院」を成し遂げていました。
推古天皇の時代は、男性が狩猟に出ると、女性は「薬狩り」といって薬草を採っていた歴史があります。
光明皇后が同じように「施薬院」と「悲田院」を造り、さらに、それを引き継いだのが東大寺です。境内には、人知れず東大寺福祉療育病院があります。

明日香村で、まさに、これを復活させたいと、今、生薬を植え続けているわけです。

修学旅行の民泊で100人以上の中・高校生を受け入れて感じる事は、日本の管理された教育の中で育った子供の稚拙さが目につきます。
農薬や種の問題、必要のないワクチンの問題を話すと、しっかりとした眼差しになります。
これから生き抜く子供達に何を手渡せるのか・・・ファミリーホームなのか通信制高校なのか・・・真の教育の場を作りたいと思っています。

 

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